設立のきっかけ−「口腔ケアシンポジウム」有志が核に
2006年9月23日・24日に開催の「口腔ケアシンポジウム」。誤嚥性肺炎予防と口腔ケアをテーマとするシンポジウムとしては、国内最大規模といえるイベントです。このシンポジウムは企画の段階から多くの医療・介護従事者をはじめ、研究者、病院・施設、企業が関わってきました。そして、同じ志をもつ者同士がお互いの理解を深めていくなかで、職種、職場を超えたネットワークが生まれ始めました。せっかくできかけたこの連携を形にしようという声が次第に大きくなり、本会を設立するきっかけとなりました。本会が「口腔ケアシンポジウム」の後援をしているのも、以上のような経緯があるためです。
設立趣旨
肺炎は日本人の死因の第4位であり、その割合は高齢になるにつれ上昇をたどります。さらに高齢者肺炎の多くが誤嚥性肺炎であり、近年、その発症を減少させる対策が病院・施設において急務とされてきました。
こうした現状のもと、誤嚥性肺炎に対する口腔ケアの有効性が明らかになってきたことで、看護・介護現場で本格的に口腔ケアに取り組む医療従事者が急速にふえてきました。今後は、エビデンスに基づく口腔ケアの知識や、現場の実情に合った実践的な手技の普及が、一層進むものと思われます。
一方、医療従事者と比較して一般生活者においては、誤嚥性肺炎予防や口腔ケアに対する認知はまだまだ低いのが実情です。仮に、病院や施設で医療従事者が行う口腔ケアにより誤嚥性肺炎を予防できたとしても、在宅に戻れば再び発症し入退院を繰り返してしまいます。現実に、このようなケースは珍しくありません。高齢社会を迎え、また在宅医療がますます重視される中、一般生活者への誤嚥性肺炎予防の啓蒙はきわめて重要といえます。
以上を踏まえて、口腔ケアに関心をもつ医療従事者の情報交換と教育支援、さらに誤嚥性肺炎予防を社会に対して啓蒙してくことを目的に、本会を設立することにいたしました。
©2006-2008 誤嚥性肺炎を予防する口腔ケア推進の会